【着物を作る工程】 《下絵》

京手描き友禅 をつくるには
まず頭の中で描き出したイメージを
具体的に表現する必要があります。
そのために、美術工芸品などの
あらゆる資料をもとに、
模様と色彩の配置やバランスを考え
意匠図案を考案します。
以下の写真は簡単な意匠図案です
(私達は「あたり」ともよんでいます)
※クリックで拡大できます
こから第一歩がスタートします。
この後、この意匠図案にもとづいて、
仮絵羽された白生地(着物の形に仮縫いしたもの)に、
青花液で模様を描いていきます。
この工程を下絵』と呼んでいます
この後、
糊置(下絵にそって糸目糊を置く)の作業へと進みます。
 
  • 糸目糊の作業風景は➡こちら
  • 柄に色をつける『色挿し』の様子は➡こちら
 
 
この糸目糊で真糊を用いて作る友禅を
真糊糸目友禅とよんでいます。
 
(※真糊とは)
もち米とぬかを混ぜ合わせて蒸したものに
かんすい(石灰を水で溶いたもの)を入れて
粘りをつけたもので、
スオウの木の皮を混ぜて赤色にするものが
真糊糸目友禅では主流とされています。
※きものや棗では、
真糊糸目友禅を中心に
手づくりで作品を製作しています。